ウェットスーツの補修・修理・リペアを自分で直す

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ウェットスーツ修理の手順

ウェットスーツの修理・補修は必要?

ウェットスーツのトラブルと補修の重要性

破れた

首回りが破れた、何かに引っかかって破れた、知らない間に破れていた、などがウェットスーツにまつわるトラブルの代表的なものだと思います。

穴が開いた

いきなり穴が開いたというよりも破れを放置していて、いつの間にか破れが広がって穴のように大きくなったという場合が多いと思います。

修理するか買い替えるかの判断基準

経年劣化が進んでウェットスーツのゴムが薄くなる、ゴムが硬くなる、この二点が進んできたら買い替えが必要です。これ以外で、破れた、穴が開いた、ウェットの継ぎ目から水が入ってきた、裂けたなどのトラブルがあったとしても、買い替えずに修理することが可能です。特に、破れた、穴が開いたぐらいなら補修すれば十分に使えます。買い替えるなんてもったいないです。

自分でできるウェットスーツ補修方法

小さな穴・裂け目の補修手順(リペアキット活用)

ウェットスーツのリペアキット

ウェットスーツ修理の手順

1,傷口を広げてキレイにする

傷口がささくれていたらキレイに整える、ゴミが付着していたら取り除く

ウェットスーツの破れを広げる

2,補修材をうすく塗る

薄る塗るのがコツです。厚く塗ってもいいのですが、見た目が悪くなるし、手に引っ付くし、材料が勿体ないです。 薄く塗ったら、5分~10分放置して乾かす。

ウェットスーツの修理材をうすく塗る

3,5~10分ほど放置する

ウェットスーツの補修材を乾かすために、5-10分ほど放置します。この時間を取らないとキレイに修理ができません。必ず必要になってくる時間です。

ウェットスーツの修理材を乾かす

4,傷口を合わせて圧着する

慎重に傷口を合わせて指で圧着する。軽く合わせてみてきちんと合ってなかったら剥がして、慎重に合わせます。傷口が左右であったら、指先でギュッと摘まむ。

ウェットスーツを圧着させる

5,ほぼ完成

圧着したらほぼ完成です。しょうしょう力を入れても補修箇所が開くことはありません。

ウェットスーツの修理はほぼ完了」

6,24時間で完成

24時間経つとさらに接着面が強まります。これだけ伸ばしてもウェットスーツの補修箇所はビクともしません。完璧です。

ウェットスーツの修理が完了

縫い目のほつれ・シームテープの貼り直し

縫い目のほつれの補修は、ほつれた糸の部分だけ取り除いて、その上からシームテープを貼るのが一番かんたんな方法です。ほつれた糸を縫い直すという手もあるのですが、正直いっておススメしません。というのも、手間がかかるということもありますが、それで補強にはならないからです。ゴムに穴をあけて糸を通している状態に、さらに穴を通すのですから、劣化が進んでしまいます。

ウェットスーツの補修動画

シールテープとは

簡易防水、ウェットスーツの継ぎ目の補強、などの観点から継ぎ目に貼るテープのことを「シールテープ」といいます。

シールテープのみで破れなどの修理ができると謳っている情報もありますが、ウェットスーツの修理材で補修して、その上にシールテープで補強するというのが正しい使い方です。シールテープのみでの修理は破れや穴がさらに広がる恐れもあるのでおススメしません。

ウェットスーツに開いた穴の修理方法

穴が空いても自分で補修できます

少しだけ難易度は高いですが、自分で修理できます。手先が器用でなくても「ウェットスーツに空いた穴の修理動画」を添付しましたので、それを見てからやってみてください。意外に簡単ですね、というご意見もいただくようになりました。

補修方法

1,穴をキレイに整形する。ささくれがあったら、それを取り除きます。ギザギザなら少し大きめにカットしてキレイな形に整えます。
ササクレなどがあるとキレイに整形します

2,穴の型を取ります。穴に紙を敷いて鉛筆などで型を取ります。
ウェットスーツに開いた穴の型を取る

3,穴の大きさにウェットスーツの生地を切る。100%同じ形に切る必要はないです。ある程度でも問題ありません。少し小さいぐらいが修理方法としてはやり易いです。
型を使ってウェットスーツをいい大きさに切ります
穴をふさぐ生地は少し小さいほうが修理がやり易い

4,後の工程は、破れなどの補修方法と同じなのですが、少しだけ違うのは、穴の半分に接着剤を塗ること。 補修の工程を二回に分けるということです。分ける意味は、修理がしやすいから。やってみればわかります。面倒くさいように思いますが、二度に分けてリペアするほうが簡単です。
ウェットスーツに開いた穴のリペア方法です

穴の開いたウェットスーツの修理動画

ウェットスーツの修理業者に依頼すべきケース

自分で直せない経年劣化

大きなや破れだとしても自分で直すことは可能です。何度も修理して経験を積み重ねれば大きな破れであっても自分で直すことは可能です。また、見た目を気にしなければ誰でも直すことは可能です。ただ、経年劣化の場合は、そもそものウェットスーツの素材自体が弱っているので、修理したとしてもすぐに破れたり、さらに傷口が広がったりします。補修してもすぐに破れたりする場合は、経年劣化だと諦めて修理業者に頼むなり、買い替えを検討したほうがいいです。

ウェットスーツの修理費用

ウェットスーツを購入した業者に連絡と取るのが一番手っ取り早いです。ネットで検索してもいいとは思いますが、送料を考えるとお値段的にかなり高くなるかなと思います。

修理費用の目安ですが、小さな傷で5000円ほどから大きな傷で1万円~2万円ほど。経年劣化で生地の採寸裁断が必要ならもっと高いかもしれません。

ウェットスーツを長持ちさせるメンテナンス方法

使用後の正しい洗い方&乾燥方法

できるだけ早めに洗う

ウェットスーツの汚れニオイは、早めに処理するほうがいい。でないとウェットスーツのゴムの内部にまで浸透して汚れが落ちにくくなる。

きちんと洗う

当然でしょ、と思いましたよね。でも、きちんと洗っているようで洗えていないのです。その証拠に生乾き臭が強かったり、そもそも乾いているのに匂ったりしているウェットスーツってありませんか?ニオイがある=洗えていないのです。

陰干し

直茶日光にガンガン当たるとウェットスーツの乾きも早いです。もちろんNGです。ウェットスーツは陰干しがマストです。長持ちさせるためにも陰干しでお願いします。

きちんと乾かす

これも当たり前でしょ、と思いましたよね。それでも、敢えて言います。乾いてないんです。乾いているようで乾いていないのがウェットスーツなんです。あれだけゴムが分厚くて、構造が複雑で、陰干しがマストで、となると乾かすのにも工夫が必要なんです。

長持ちさせる保管方法&避けるべきNG行動

粗削りした箇所に樹脂を盛ります。「樹脂の使い方」でも説明した通り、樹脂は盛りすぎない、盛った樹脂を動かすあるいは練る、ようにすると硬化しやすくなります。

まとめ :ウェットスーツを修理して長く愛用しよう!

経年劣化したウエットスーツは? 着ている間にところどころ破れてきたり、生地の継ぎ目から海水が入ってきて寒い。そろそろ買い替え?

でもまだまだ着れる。ウェットスーツが。、破れたり、穴が空いたりしてもまだまだ使える。買い替えるのはもったいない。

ぜひこのページを参考にして、自分で。 材料を買って、修理して欲しい。 そして、長く愛用して欲しい。

最後に。 自分で修理する人のために、ウェットスーツの補修剤を作りました。 使ってみてね。

この記事の執筆者

この記事を書いたのは、当ホームページのサーフィンゲート管理人です。

一年のうちで半分の150日も海に入るぐらいサーフィン好き。物持ちがいいのでサーフボードも10年選手がゴロゴロ。それには、サーフボードのメンテとリペアが欠かせない。

ウェットスーツの修理を自分でできると知ったのは、波乗りを始めて10年以上も経ってからでした。というのも、それまでウェットスーツの破れや穴が空いたりなどのトラブルを経験したことがなかったからです。長年使用して経年劣化でウェットスーツのゴムが硬くなったり薄くなったりしたので、買い替えしていました。

そんな時に、ウェットスーツが経年劣化ではなく破れる出来事があり、まだまだ使えるのに買い替えかぁ~と思っていたら、「自分で修理する方法がある」ということを知り、材料を買ってやったみると意外に簡単に修理できました。

こんなに簡単に修理ができるなら、シェアしようと思い当ページを公開しました。 ぜひお役立てください。

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