2004年の情報ですので、2011年時点では値段は倍ぐらいになってるようですので
サーフトリップへの道
夏のリゾートバイトが終わり、お金をそこそこ貯め込んだ僕は、海外へ行くことを考えました。
サーファーである以上、波のあるところが第一の条件です。
いろいろ考えた結果、以下の候補が上がりました。
1、バリ島
2、スリランカ
3、オーストラリア
第二の条件として貯めたお金と少々の貯金で滞在中の生活費がまかなえる事。
リゾートバイトで約30万円ほどを貯めました。
海外へは、長く滞在して半年ぐらいを考えていたので、月の滞在費が7~8万円ぐらいの場所が妥当でした。
そう考えていくと、オーストラリアは無くなり、バリ島とスリランカが残りました。
で、消去法的に、一度行った事があるバリ島を削り、スリランカへ行く事が決定しました。
スリランカサーフィン情報を入手
行き先は決まったものの、スリランカのサーフィン、生活、料理情報など完全な無知状態です。
そこで、定番の「地球の歩き方スリランカ」を買いました。
今もその本を持っていますが、これは秀逸です。
全く情報を持っていない旅行者は、まずこの本を買うべきです。
値段は、そこそこしますが、価値以上の物を手に入れる事が出来ます。
本を読んでいくと、ちょっとづつスリランカ情報が入ってきます。
通貨はルピーでレートがだいたい1.2、首都がコロンボ、空港から滞在予定の場所までが遠い、ホテルの相場が500円~1500円、一ヶ月以内の滞在だとビザが無しでオッケー、ビザの延長もイミグレーションで申請すれば簡単にオッケー・・・。
知りたい情報は、これ一冊で手に入りました。
スリランカ旅行の準備
次に旅行の手配です。
まずは、航空券の手配です。
滞在日数が半年の予定だったので、半年オープンのチケットにターゲットを絞りました。
航空会社をどこにするか迷いましたが、やっぱりシンガポール空港にしました。
次にホテル。
地球の歩き方に掲載されていたゲストハウスにメールを送ると、返信があったので、そこに決めました。
朝食込み、水とファンのみ、一泊800円ぐらいでした。
ホテル名は、タンデムゲストハウス、意味を聞くと二輪車だそうです。
問題は、空港から滞在場所までの移動です。
旅行初心者の俺にとって何事も手配をしていないと心配だったのですが、手配の仕方がまるで分からない。
インターネットで情報を検索してみても、これだという情報が出てこない。
仕方がないので、スリランカ情報を扱っている掲示板に質問を出すと、在住の方から返信を頂きました。
そこで、その方にタクシーの手配をお願いしました。
これで旅行もバッチリです。
トラブル発生するも無事にスリランカに到着
旅行の出発当日となりました。
関西空港に行き、搭乗手続きをし、シンガポール航空でチャンギ空港でトランジットを数時間し、再び飛行機に搭乗し、真夜中にスリランカ空港に到着しました。
入国手続き、荷物の回収し、空港を出てから、はたと困りました。
そういえば、待ち合わせ場所などを詳細に決めていませんでした。
飛行機の到着日時などを伝えてはいましたが、待ち合わせの場所の指定が「空港を出てロータリーで待ってます」だけだったのですが、そのロータリーが見当たりません。
空港を出るとタクシー会社のカウンターしか無いんですよ。
これは、非常に困りました。
英語も出来ないし、旅行初心者だったのでプチパニックです。
しょうがないので、数あるタクシー会社の中から一つを選び、タクシーを手配しました。
確か、4000円ぐらいだったと思います。
スリランカへ行かれる方は、空港を出るとたくさんのタクシー会社がありますので、事前に手配する必要はないですよ。
ヒッカドゥワまでが長かったし死ぬかと思った
空港から滞在場所までは、時間にして約5時間。
それはそれは、長旅です。
飛行機で疲れ、タクシーで疲れ、更に道が悪く交通道徳の悪さに疲れ、三重苦です。
約5時間の長旅を終えて滞在場所に到着しました。
が、目的のゲストハウスがどこにあるか皆目検討がつきません。
タクシーの運転手もあきらめ顔です。
面倒くさくなったのか、そこら辺にある適当なゲストハウスに入っていきました。
で、タクシーの運転手が勝手に宿を決めてしまいました。
その宿での記念すべきスリランカ一発目の写真がこれです。
![スリランカのホテルにて]()
朝の5時にこのホテルに到着し、とりあえず寝て、昼に起きて、目的のゲストハウスを探しました。
ココから、南に下ること約1kmの場所にタンデムゲストハウスがありました。
部屋に荷物を降ろし、速攻でサーフボードの梱包を解き、海に向かいました。
水が綺麗で暖かく、更に波が良くて最高です。
今までの疲れも一気に吹き飛びました。
スリランカでのサーフィン初日は、最高な出だしとなりました。
サーフトリップの醍醐味は、現地で食べる飯にあり
夕方までサーフィンをして、宿に戻りシャワーを浴びて、夕ご飯の時間です。
ここで問題です。
ある程度の料理事情を手に入れてはいたんだけど、実際のところはどうなのよ???
情報によるとカレーしかないみたいだし・・・とりあえず、街を散歩していると、レストランが点在しています。
その多くは、ホテルに併設されているみたいです。
ただ、俺の好きなレストランというのは、こじんまりとしていて人が少なく、ローカル風食堂のようなところです。
散歩をしていると理想的な食堂を見つけました。
これで俺の常食食堂が見つかりました。
さて、メニューですが、中華風のようです。
とりあえず、一発目の食事は、当たり外れの無いチャーハンとビールを頼みました。
ビールは、旨くは無いけど、不味くも無く、まぁ合格点レベルです。
問題はチャーハンです。
不味くは無いんですが、旨くも無く、微妙な判定です。
更に問題点は、料理の量が半端なく多い。
ゆうに三人前はありそうです。
もちろん、食いきれません。
滞在中はこの食堂をほぼ毎日利用しましたが、他のメニューもデカ盛りでした。
スパゲティー、カレーなどももちろんデカ盛りで、サラダまでデカ盛りです。
最後のほうは、残すのが勿体無かったので、量を半分にしてもらいましたが、値段まで半分になってました。
そういうつもりで言ったんじゃないんですけどねーーー。
旅の醍醐味は、現地人との触れ合いにあり
俺が滞在したゲストハウスには、同じ年ぐらいの従業員がいました。
名前は、デミ(発音が難しいんですが・・・)
俺もサーフィン以外はやる事がなかったし、デミとちょこちょこ会話するようになりました。
といっても、かなりカタコトの英語なので、本当に通じているのか微妙でしたが。
買い物を頼んだり、宝くじを買ってきてもらったり・・・長期滞在だったこともあり仲良くなりました。
そんなある日、「家に来い」とお誘いを受け、家にお邪魔しました。
招待された家は、掘っ立て小屋とは言わないが、日本だったらまずないような粗末な家でした。
家に着くと、お母さんが出迎えてくれて、帽子をプレゼントしてくれました。
家にはココナツの木があり、その実をご馳走になりました。
それから、家に入り、お昼ご飯をご馳走になりました。
もちろん、スリランカの主食であるカレーです。
レストランでも散々カレーを食べましたが、コレが一番美味しかったです。
特にオクラのカレーが美味かった。
こういった現地生活を体験し、人の優しさに触れることがサーフトリップの醍醐味でもありますよね。
長期滞在に向けた短期滞在ビザの延長
ビザなしで来ているので、一ヶ月で滞在期限が切れます。
そこで、ビザが切れる前にイミグレーションに行く事にしました。
イミグレーションの場所は、滞在場所から車で約4時間。
しかし、貧乏旅行者だったし、便利が良さそうだったので、電車で行く事にしました。
海外での初電車だったので、緊張しました。
切符の買い方は地球の歩き方に書いてあります、イミグレーションの場所も書いてあります、なんでも書いてありますわ。
朝に出発し、イミグレーションに着いたのが昼前、手続きが終わったのが昼過ぎ、近くにケンタッキーがあったのでお昼を食べ、電車に乗って首都のコロンボに向かいました。
コロンボは、ちょっと近代的な都市でしたが、一歩外れるとガラッと風景が変わります。
で、夕方前にコロンボから電車に乗り、滞在場所に戻りましたが、失敗しました。
ちょうど、帰宅ラッシュ時間と重なりました。
電車は、満員御礼です。
こういっちゃ何ですが、こちらの人は体臭が・・・なのです。
ある意味、非常に疲れました。
バナナは、誰も裏切らない
滞在場所からちょっと離れたところまでサーフィンに行きました。
ちょっと小腹が空いたなーーーなんて思っていると、道端にバナナを売っているおじさんがいます。
バナナを一本ちょうだいと言ったのですが、一房渡してきます。
いやいやいや、一本でいいからと言っても、一房渡してきます。
面倒くさくなったので、一房をもらい、お金はいくらか聞きました。
すると、10ルピーだと???
安過ぎないですか???
こちらの物価を考慮したとしても、かなり安過ぎです。
おじさんにとっては、タダで手に入るバナナを高く売ることはできないようです。
サーフィンに行く道中にバナナを食べましたが、かなり旨い。
海外に行っていつも思うのは、バナナだけは裏切らない。
ホテルなのに従業員が居なくなるって・・・
滞在場所から車で約3時間の場所にサーフィンポイントのミディガマがあります。
ミディガマの波はそこそこ良くて、人も少ないので最高のポイントです。
![ミディガマサーフィンポイントです]()
ポイントの目の前にホテルがあり、そこに一週間ほど滞在しました。
名前がヒルテンというんですが、完全にヒルトンのパクリです。
![ヒルトンホテルのパクリ?ヒルテンホテル]()
食事はというと併設のレストランがあるのですが、これが不味い。
スリランカ料理独特の香辛料というか葉っぱを入れるので、かなり癖があります。
葉っぱを抜いてくれと何度も頼みましたが、いつも葉っぱが入っています。
ヒルテンに滞在して四日目に支配人らしき人物がいなくなりました。
急に実家に戻ると言い出しました。
次の日には、一人の従業員も実家に戻ると言い出していなくなりました。
次の日には、もう一人居なくなりました。
で、残った従業員は、たったの二人になりました。
この従業員がダメダメで、「皆居なくなった、どうしたらいいか?」と俺に聞いてきます。
そんなの俺の方が聞きたいぐらいです。
先に宿代として払ったお金はどうなるんだよ。
次の日にオーナーであるイギリス人がやってきました。
お金を先に払っている旨を伝えると、それは大丈夫と言ってくれました。
それにしても、突然従業員がどんどんいなくなるなんて、一体全体、なにがどうなっているのか?
飯が限界じゃーーー
スリランカに滞在して二ヶ月目を迎えました。
サーフィンは満足してたんですが、飯が限界です。
ご飯を食べたくないので、クッキーを食べたりもしていました。
そんな時、現地で知り合った日本人と旨いものを食べに行く事になり、日本食レストランがあるコロンボに行きました。
めちゃくちゃ旨いわけではないけど、久しぶりの日本食に大興奮です。
特に酢の物が懐かしかったです。
これが決め手となりました。
もう、限界だといわんばかりに、この食事をした次の日には、帰りの飛行機の手配をしました。
半年の予定が三分の一の二ヶ月で帰国の運びとなりました。
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